作品番号:0015865
河嶋淳司 梟
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作品の解説
河嶋淳司の《梟》は、金地の背景に翼を大きく広げた梟の姿を正面から描いた、日本画ならではの象徴性と装飾性に富んだ作品である。白と緑で表された顔貌、橙から桃色へと移ろう羽色は明快に整理され、幾何学的ともいえる構成によって、静と動が均衡した造形美が生み出されている。大きく見開かれた瞳は見る者を真っ直ぐに捉え、梟が持つ「知恵」「洞察」「守護」といった象徴的意味を強く印象づける。金地の輝きは、梟を現実の動物としてではなく、吉祥的かつ精神的存在として際立たせ、画面全体に格調と祝福性を与えている。 河嶋淳司は、日本画の伝統技法を基盤に、動物や自然を主題として、装飾性と造形性を融合させた作品を制作してきた画家である。本作《梟》は、写実に偏ることなく象徴性を前面に押し出した表現によって、河嶋芸術の持つ明快さと品格を端的に示す一作といえる。