黒いさくらんぼ
浜口陽三によって初めて試みられた技法である「カラーメゾチント」により制作された作品です。自身が発光しているかのような果物や貝、蝶といったモチーフが暗闇から浮かび上がる静謐な世界観で、世界的に高い評価を得ています。本作は1960年開催の第2回東京国際版画ビエンナーレ展に出品された逸品です。
技法 | カラーメゾチント |
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画寸 | 19.5 × 26.5 cm |
額寸 | 42.0 × 53.0 cm |
レゾネNo. | No.92 |
制作年 | 1960年 |
限定部数 | 50 |
サイン | 本人サイン |
所蔵 | ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション |
在庫状況 | 在庫あり |
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浜口陽三について
「20世紀の半ばの最も名高い、孤高ともいえる主導者」、「カラーメゾチントの新しい技法を開拓した作家」と紹介され、浜口の高度な技術から生まれる繊細で静謐な作風は、他の追随を許さず高く評価されており、世界の代表的銅版画作家の一人として広くその名を知られました。独学でメゾチント技法を探求し、そして、フランス語ではマニエル・ノワールと呼ばれ「黒の技法」を意味するこの技法に豊かな色彩を取り入れた、唯一無二の作家です。東京国際版画ビエンナーレ展以来、サンパウロ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ルガノ、リュブリアナ国際版画展などで受賞した。