作品番号:0005452
浜口陽三 西瓜 Watermelon
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
カラーメゾチント
- 画寸
- 23.3 × 54.1 cm
- レゾネ No.
- No.166
- 制作年
- 1981年
- 限定部数
- 150 or XXX (30)
- サイン
- 本人サイン
- 所蔵
- 東京国立近代美術館 町田市立国際版画美術館 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
- 備考
-
北カルフォルニア版画大賞展グランプリ受賞 作品 (1982年)
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
浜口陽三によって初めて試みられた技法である「カラーメゾチント」により制作された作品です。本作は1982年に開催された北カリフォルニア版画大賞展にてグランプリを受賞しています。深い闇から浮かび上がる西瓜の赤が印象的な逸品で、浜口陽三全版画作品集の表紙としても使用されています。
銅版画の中でも極めて豊かな陰影表現を可能にするメゾチント技法で制作された版画作品です。浜口はこの技法を独自に磨き上げ、深い黒と繊細なグレーの階調を操ることで、対象の質感や存在感を卓越したレベルで表現してきました。本作では、“西瓜”の丸みと表皮の質感が、メゾチントならではの濃淡豊かなトーンで描かれ、光と影の対比が強調された構成になっています。線や色の変化ではなく、濃密な階調だけで立体感を表すメゾチントの技法が、果実の重量感や瑞々しさを静かに伝えています。 「西瓜」は夏の象徴として多くの美術作品に登場しますが、浜口の版画では単なる季節のモチーフを超え、形そのものの美と、光を受け止める陰影のリズムとして観る者に詩的な印象を与えます。円形のフォルムが画面の中心で静かな存在感を放ち、周囲の深いトーンとの対比が余韻のある視覚体験を生み出します。