作品番号:0014987
西野陽一 こぎつね
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作品の解説
西野陽一《こぎつね》は、戯れる二匹の子狐を、淡い灰の静寂のなかにやさしく浮かび上がらせた作品です。身を丸めるように向き合う姿は円環を思わせ、じゃれ合いの一瞬でありながら、互いのぬくもりを確かめる親密な気配に満ちています。毛並みは繊細なぼかしで柔らかく描かれ、白く光る尾先や控えめな表情が、愛らしさに加えて品のよい静けさを生んでいます。西野陽一は1954年京都生まれ、京都市立芸術大学日本画科を卒業し、京都府文化賞奨励賞や京都美術文化賞を受けた日本画家で、動物や自然を主題に、生命の気配を清澄な画面に結晶させる表現で知られます。作品全体には写実を超えた詩情が漂い、無垢な生命へのまなざしが静かに心へ届く一作です。