作品番号:0009598

ジョルジュ・ルオー 大太鼓を叩く道化師 Le Clown à la Grosse Caisse

作品画像

ジョルジュ・ルオー「Le Cirque (The Circus)より『大太鼓を叩く道化師』」アクアチント

作品の詳細

技法

アクアチント

画寸
30.7 × 20.8 cm
額寸
61.6 × 51.6 cm
レゾネ No.
Chapon & Rouault.200
制作年
1930年
用紙
BFK Rives
限定部数
270
版元
Ambroise Vollard
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

ジョルジュ・ルオー《大太鼓を叩く道化師》は、サーカスの華やかな主題を借りながら、道化師という存在に宿る哀感と孤独、そして人間の内なる祈りにも似た気配を描き出した作品です。
赤い衣裳をまとった人物は、大きな襞襟と細長い身体によって舞台上に立ちながら、その姿には歓楽の軽やかさよりも、むしろ静かな緊張と沈黙が漂っています。黒く太い輪郭線はルオー特有の力強さを示し、人物の姿を単なる見世物の役者ではなく、どこか聖像のような重みをもつ存在へと高めています。傍らの大太鼓もまた舞台装置である以上に、響かぬ音を秘めた象徴のように見え、画面全体に深い余韻を与えています。
サーカスの人物に人間存在の悲哀と尊厳を託したルオーらしさがよくあらわれた一作であり、華やかな色彩の奥に、静かな精神性が脈打つ魅力的な作品です。

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