作品番号:0012391
ジョルジュ・ルオー 伏目の娼婦
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
アクアチント
- 画寸
- 29.7 × 21.0 cm
- 額寸
- 62.0 × 54.4 cm
- レゾネ No.
- CR.276
- 制作年
- 1937年
- 限定部数
- (250)
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
ジョルジュ・ルオー《伏目の娼婦》は、華やかな装いの女性像を描きながら、その表面の艶やかさの奥に、深い疲れと孤独、そして人間の痛みを静かににじませた作品です。黄色を帯びた胸元、首飾りや耳飾り、青い背景の対比は一見あざやかですが、ルオー特有の太い黒の輪郭が像全体を強く縁どることで、人物は単なる美しい肖像ではなく、どこか閉ざされた内面を抱えた存在として立ち現れています。とりわけ題名どおりの伏し目が印象的で、観る者を誘うよりも、むしろ自らの内へ沈み込むような気配を漂わせています。ルオーはしばしば娼婦という主題に、退廃や享楽だけでなく、社会の片隅に生きる人間の哀しみと尊厳とを託しました。本作にも、化粧や装身具に覆われた表層を超えて、傷つきやすいひとりの人間の気配が確かに宿っています。小品ながら、強い余韻を残す一作です。