作品番号:0009596
ジョルジュ・ルオー アマゾン
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
エッチング
アクアチント
- 画寸
- 29.5 × 22.0 cm
- 額寸
- 60.2 × 53.4 cm
- レゾネ No.
- Chapon & Rouault.198
- 制作年
- 1930年
- 用紙
- BFK Rives
- 限定部数
- 270
- 版元
- Ambroise Vollard
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
「道化師の画家」と呼ばれ るほどライフワークとして 題材にしていた「サーカス」 の版画集に含まれる一作 です。サーカスの華やかさ と同時に、演者の孤独や 人間の哀歓が表現されてい ます。ステンドグラスのような 装飾性と宗教的な作風は、 ルオー自身の深い精神性が 反映されていると言えます。
ジョルジュ・ルオー《アマゾン》は、馬上の女性騎手を描きながら、サーカスの見世物的な華やかさよりも、その背後にある孤独と気高さを静かに浮かび上がらせた作品です。白馬は前脚を上げて凛然と立ち、赤い衣裳の騎手はその背に端正に坐しています。大きな動きの只中にあるはずの場面でありながら、画面には不思議な静けさが漂い、騎手も馬も、観客のための演技を超えた象徴的な存在としてあらわれています。ルオー特有の太い黒の輪郭は、馬のしなやかな首筋や騎手の細身の姿を力強く縁どり、褐色と深い赤、白の対比が、舞台の空気に重みある気配を与えています。ルオーにとってサーカスの人物たちは、単なる娯楽の担い手ではなく、人間の哀しみと尊厳を映す像でもありました。本作にも、勇ましさの内にあるはかなさ、装われた晴れやかさの奥に潜む沈黙が宿っています。簡潔な構成のうちに、強い精神性を湛えた印象深い一作です。