作品番号:0007781
平山郁夫 楼蘭の月
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
セリグラフ
- 画寸
- 47.0 × 65.0 cm
- 額寸
- 71.0 × 89.0 cm
- 制作年
- 1992年
- 版数
- 22版25色
- 限定部数
- 150
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
平山郁夫《楼蘭の月》は、深い青に包まれた砂漠の夜に、円く冴える月と隊商の影を重ねることで、楼蘭の地に眠る悠久の記憶と、シルクロードを行く旅の静かな精神性とを格調高く描き出した作品です。画面上方には、月光を受けてほのかに輪郭をあらわす楼蘭の山容が大きく横たわり、乾いた大地の厳しさと、古代の文明が残した時間の厚みとを静かに伝えています。手前を進む駱駝の列は、濃い影のように簡潔に捉えられながらも、地表に映る脚の線が律動を生み、長い旅路の確かさと静けさを印象づけます。青の濃淡のなかにただ一つ浮かぶ月の光が、画面全体に清冽な緊張と祈りにも似た気配を与えている点も印象的です。壮大な歴史の舞台を前にしながら、ここにあるのは誇示ではなく、遠い過去への追想と、人の歩みへの深い敬意でしょう。静謐でありながら雄大、平山郁夫らしい精神性と叙情が美しく結実した一作です。