作品番号:0015868
清水規 月明法隆寺
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作品の解説
世界最古の木造建築群として知られる法隆寺を、満月の夜の静寂の中に描き出した日本画作品です。深い群青の空に浮かぶ月光が、五重塔や伽藍の輪郭をやわらかく照らし、桜の淡い白と溶け合うことで、時間が止まったかのような幻想的空間を生み出しています。岩絵具を重ねた空気感のある色層表現と、建築の精緻な描写が調和し、歴史の重みと自然のやさしさが同時に伝わってくる構成が印象的です。清水規ならではの澄んだ色調と静謐な画面構築により、日本の精神性を象徴する風景が、格調高く現代的な感覚で昇華された一作といえるでしょう。