作品番号:0004966
平山郁夫 流砂・朝
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
セリグラフ
黄土岩絵具
- 画寸
- 46.6 × 100.0 cm
- 額寸
- 70.0 × 124.0 cm
- 制作年
- 1999年
- 限定部数
- 50
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 予約中
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作品の解説
平山郁夫が題材として好んで描いたシルクロード。 陽に照らされる人々とラクダの姿には、作者の平和への願いが込められています。
平山郁夫「流砂・朝」は、夜明けの砂漠を主題に、闇から光へと移ろう一瞬の気配を静かに描き出した作品であり、平山郁夫の版画作品の中でも代表的な一作として位置づけられている。朝の光を受けて淡く輝く砂丘は、前夜の静寂を引き継ぎながらも、新たな時間の始まりを感じさせ、画面全体に澄んだ空気が満ちている。 本作では、日本画の伝統的な素材である黄土岩絵具が効果的に用いられ、砂漠の大地がもつ温かみと乾いた質感が、やわらかな階調によって表現されている。黄土特有の落ち着いた色調は、朝の穏やかな光と響き合い、砂の流動性と広大な空間を自然に浮かび上がらせている点が印象的である。 平山郁夫は、砂漠を人類の歴史と精神の道として捉え、昼・夜・朝と異なる時間帯の表情を描き分けてきた画家である。「流砂・朝」もまた、自然の循環と静かな再生を象徴する作品であり、「流砂夜」と対を成すことで、平山芸術に通底する時間観と精神性をより深く伝えている一作といえるだろう。