作品番号:0013517
西村龍介 爽日(アベロン)
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作品の解説
西村龍介(にしむら りゅうすけ、1920–2005)は山口県生まれの洋画家で、二科会を代表する作家の一人として戦後日本洋画壇で活躍しました。日本美術学校で日本画を学んだ後、戦後に油彩へ転向し、二科展を中心に発表。1968年に東郷青児賞、1971年に内閣総理大臣賞、1988年には芸術選奨文部大臣賞を受賞するなど高い評価を得ました。1964年の渡欧を契機に、フランスをはじめとするヨーロッパ各地の古城や水辺の風景を主題とする作品を多く制作しました。 本作《爽日(アベロン)》は、フランスの古城を、静かな水面と豊かな樹林に囲まれた風景として描いた作品です。細やかな筆致と柔らかな色彩の重なりによって建物や自然が繊細に表現され、画面全体には穏やかな光と静謐な空気が漂います。ヨーロッパの古城を詩情豊かな風景として描き続けた西村龍介の代表的な主題を示す作品であり、点描的なタッチと端正な構図によって、幻想的で気品ある風景世界が表現されています。