作品番号:0013958
日賀野兼一 月の彼方
作品画像
作品の解説
夜空に浮かぶ月と、その彼方に広がる幻想世界を静かに描いた《月の彼方》。 日賀野兼一ならではの繊細なテンペラ技法により、澄んだ空気感と静寂に満ちた情景が丁寧に表現されています。 月は画面を支配するように強く輝くのではなく、遠く静かに存在し、その光が夜景に奥行きと詩情を添えています。 中世ヨーロッパの古城を思わせる建築表現や、静かに広がる夜の色彩は、見る者の想像力を刺激し、まるで物語の一場面を眺めているかのよう。 《月の彼方》という題名が示すように、本作には“手の届かない憧れ”や“遥かな世界への夢想”が込められており、眺めるほどに心を静かに惹き込む魅力を持った作品です。