作品番号:0012780
戸屋勝利 神無月の信長
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作品の解説
戸屋勝利(とや かつとし)は、東京藝術大学美術学部工芸科を卒業後、同大学大学院美術研究科染織専攻を修了した作家です。金属・漆・染織など多様な素材研究を背景に、日本の歴史や安土桃山文化の美意識を題材とした作品を多く制作しています。戦国武将を主題とする作品や歴史小説の装丁画・挿絵も手がけ、百貨店や画廊で多数の個展を開催するなど幅広く活動しています。 本作《神無月の信長》は、戦国の覇者・織田信長を主題に、月光に照らされた静かな夜の情景として描いた作品です。深い群青の空と月光の下、赤い陣羽織をまとった信長の姿が象徴的に浮かび上がり、武将としての威厳と孤高の存在感が強く印象づけられます。大胆な色面構成と簡潔な造形は桃山文化の装飾美を思わせ、歴史人物を現代的な感覚で再構成した戸屋勝利の独自の世界観をよく示した作品といえるでしょう。