作品番号:0012189
武宮秀鵬 瓢箪とうさぎ
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作品の解説
武宮秀鵬《瓢箪とうさぎ》は、吉祥の象徴を愛らしく配しながら、豊穣と安寧の気配を鮮やかな装飾性のうちに描き出した作品です。画面には、白いうさぎが静かに身を寄せ、その周囲を大きく実る瓢箪と瑞々しい葉が取り囲んでいます。赤、青、緑、金を基調とする明快な色面は、輪郭を金線で端正に引き締められ、平面的でありながら格調ある華やぎを生んでいます。とりわけ雪のように白いうさぎの姿は、豊かな色彩に包まれることでいっそう清らかに際立ち、画面にやさしい中心をつくっています。瓢箪は古来、無病息災や福徳、繁栄を象徴するモティーフとして親しまれ、うさぎもまた月や多産、飛躍を連想させる吉祥の存在です。本作ではそうした意味が説明的に語られるのではなく、祝祭的な色彩と静かな気品のなかに自然に息づいています。可憐さとめでたさとが美しく調和した、心を明るく照らすような一作です。