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荻須高徳「リオ・ディ・サン・カッシアーノ」リトグラフ

荻須高徳「リオ・ディ・サン・カッシアーノ」リトグラフ

ヴェニスの大運河沿いに建ち、リアルト橋より徒歩約5分、サン・マルコ広場より徒歩約15分。18世紀に活躍した写実画家ファヴァレットの住居だった。14世紀に遡る典型的なヴェネチアン建築の伝統建物で、指定歴史建造物に指定されている。

技法 リトグラフ
画寸 54.0 × 44.7 cm
額寸 83.0 × 72.5 cm
レゾネNo. No.30
制作年 1973年
限定部数 175
サイン 本人サイン
在庫状況 売却済

荻須高徳について

東京美術学校を卒業後、1927年フランスに渡り、美術学校の先輩であった佐伯祐三に導かれてパリの街角に画架を立てて仕事を始める。以来、生涯主にパリという都市にモティーフを求め続けることになる。だが、同じようにパリを描いたヴラマンク、ユトリロや佐伯とは異なり、荻須は情感、文学的香り、詩情を前面に押し出すことから離れて、パリを探索し、そこでその都度発見した街並や建造物のつくる構成、形、色、マティエールをおもしろさを自らの視覚でとらえて再構築し、それらを重厚、堅牢で時としてモニュメンタルな画風へ高めるという造形主義の姿勢をとった。この点で、荻須は、レンプラント、セザンヌなどのヨーロッパの画家達の築き上げてきた技法とその背後にある精神の伝統のひとつを消化しえた、数少ない日本人画家のひとりであった。

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