作品番号:0005040

平松礼二 路 ・木曽の春

作品画像

平松礼二「路 ・木曽の春」リトグラフ

作品の詳細

技法

リトグラフ

画寸
50.0 × 65.0 cm
制作年
1991年
版数
31版31色
限定部数
200
サイン
本人サイン
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

平松礼二による《路・木曽の春》は、作家のライフワークである「路」シリーズの中でも、春の気配と旅情がやわらかく響き合う作品です。木曽路を思わせる道筋は、単なる風景描写ではなく、見る者の記憶や感情へと続く“心の路”として描かれています。 画面には、淡い春光に包まれた山あいの空気感が広がり、芽吹き始めた木々や柔らかな色彩が、静かな季節の移ろいを感じさせます。平松礼二の「路」シリーズは、1970年代から続く代表的な主題であり、自然の中を歩き続ける中で自身の内面と向き合う旅として展開されてきました。 本作でも、道はどこか遠くへ続きながら、同時に心の奥へと誘うような構成になっています。厳しさや孤独を帯びた初期の「路」シリーズに比べ、《路・木曽の春》には春ならではの穏やかさと再生の気配が漂い、自然と人の営みが静かに溶け合っています。 琳派を思わせる装飾的な色面構成と、日本画ならではの繊細なマチエールも魅力で、幻想性を帯びた風景表現が空間に深い余韻をもたらします。眺めるたびに新たな感情や記憶を呼び起こす、詩情豊かな一作です。

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