秋翳
やわらかな曇り空にほっくりと浮かぶ紅葉の山。
一本一本の木がそれぞれにこれでもかと、冬を前に体を染め上げて競い合う。
上質な和菓子を思わせるその色合いには豊かな秋の味わいがある。
山と空だけの構図だが、紅葉の木々は複雑に描かれており、抽象絵画と具象絵画が込められ、東山魁夷は日本古来の技法を継承しつつ、新たな日本画を目指そうとしていた作品といわれる。
技法 | リトグラフ |
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画寸 | 43.4 × 45.5 cm |
額寸 | 65.6 × 66.7 cm |
制作年 | 1997年 |
版数 | 24版24色 |
限定部数 | 250 |
所蔵 | 東京国立近代美術館 |
原画 | 1958年制作 |
在庫状況 | 在庫あり |
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東山魁夷について
国民的画家と称され、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。