作品番号:0016085
和田直樹 砂糖壺と果物
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作品の解説
和田直樹による本作《砂糖壺と果物》は、砂糖壺、果実、花という親しみ深い静物を、澄んだ写実と格調ある色彩で描き上げた一作です。 とりわけ印象的なのは、画面を大きく支配する深い青い布の存在で、やわらかな襞の陰影が豊かなリズムを生み、静物全体に気品と静かな緊張感を与えています。 その上に置かれた淡い金色の砂糖壺、艶やかな赤い果実、やさしく開く薄紅の花は、それぞれ異なる質感をもって響き合い、落ち着いた室内の光のなかで美しく浮かび上がります。 和田直樹は、対象を丹念に見つめながら、単なる再現にとどまらず、静物の配置や色の対比によって、画面に静謐な詩情を宿らせることに魅力のある画家です。 本作にも、写実の確かさと装飾的な美しさとが調和し、日常の器物や花果に、静かな豊かさと余韻深い美を見いだすまなざしが息づいています。