作品番号:0015603
牧進 新玉
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作品の解説
牧進は、写実性と詩情を高い次元で融合させた花鳥画を得意とし、とりわけ鶴のモチーフに独自の精神性を見出した日本画家です。本作《新玉》では、淡く澄んだ金地の空間に二羽の丹頂鶴を配し、舞い散る白い粒子によって季節の気配と時間の流れを象徴的に表現しています。輪郭を過度に強調せず、岩絵具の微細な階調で羽毛や大気を描き分ける手法は、対象を「描く」というより“気配として置く”牧ならではの造形感覚。下方の山並みは静かに抑えられ、鶴の伸びやかな飛翔が画面全体の精神的重心となっています。自然への深い敬意と、簡潔な構成美が結晶した一作であり、牧進の静謐で格調高い世界観が端的に示されています。