作品番号:0014777
小川泰弘 絆
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作品の解説
洋画家・小川泰弘(おがわ やすひろ)は1953年和歌山県海南市生まれ。東京藝術大学美術学部油画科を卒業後、1982年にイタリアへ渡り、古典絵画の保存修復とルネサンス期の技法を研究した。イタリア国内コンクールではデッサン部門・絵画部門で外国人作家として初めて第1位を受賞するなど、写実的な油彩表現で高い評価を得ている。 本作「絆」は、卓上に置かれた植物と果実を静かに描いた静物画である。 落ち着いた金褐色の背景の中に、乾いた葉と橙色の果実が丁寧に描き込まれ、静かな空間の中に穏やかな時間の流れが感じられる構図となっている。細部まで緻密に描かれた質感や柔らかな光の表現は、古典絵画を思わせる写実性と気品を画面にもたらしている。 余白を生かした簡潔な構成と落ち着いた色調によって、静物に宿る静かな美しさを引き出した本作は、小川泰弘の写実表現と古典的な絵画技法への深い理解が表れた印象的な作品である。