コンテンツを読み込み中
草間彌生《FLOWERS》は、1985年制作のシルクスクリーン作品で、草間が繰り返し描いてきた花の主題を、反復する模様と鮮やかな色彩対比のなかに結晶させた一点です。 黒を基調とする背景には赤い網目状の線が張りめぐらされ、その前に白い小花が群れるように咲き、緑の茎葉が軽やかなリズムを生み出しています。 花弁や葉に施された細かな反復模様は、可憐な植物の姿に脈打つような生命感と増殖するような幻想性を与え、身近な花のイメージを草間特有の象徴的な世界へと高めています。 親しみやすい主題のなかに、草間芸術に通底する装飾性、生命力、無限性への思索が端的にあらわれた印象深い作品です。



