リチャード・スペア （Richard Spare）

英国出身。

スペアの作品のほとんどは、旅行を通して、或いは身の回りに好んで置いてある物など 家庭生活の中で目にする物から成り立っている。 スペアの作品のビロードのような滑らかで柔らかい質感は、ドライポイント・エッチング の技術に加えて、インドやネパールへの旅行を通して目にした刺激的な色彩に対する インスピレーションによるものである。 彼の作品は英国内だけではなく広く海外でも展示館が開かれ、ロイヤルアカデミーの サマーエキジビョンにも展示された。 最近の彼の作品は、休日ブリタニーやデヴォンで描かれたものであり、花の鮮度を保つ ために水差しからパスタソース用の鍋まで手近にあるあらゆる器が使われている。 経験豊かな版画作家であるスペアは、ディビッド・ホックニーやハワード・ホッジキン といった作家の版画制作を受け持ったこともあり、 現代作家のための版画制作に時間を割きつつ、かつ彼自身の作品制作も続けている。