作品番号:0009886

平山郁夫 楼蘭

作品画像

平山郁夫「楼蘭」セリグラフ

作品の詳細

技法

セリグラフ

画寸
44.5 × 64.8 cm
制作年
1993年
限定部数
150
サイン
本人サイン
在庫状況
売却済

作品の解説

平山郁夫《楼蘭》は、金茶に染まる大地と、彼方に連なる楼蘭の山容、そしてその前を静かに進む隊商の列とを重ねることで、シルクロードに刻まれた悠久の時間と、失われた文明への深い追想とを、格調高く描き出した作品です。
画面全体を包む柔らかな金の光は、夕映えとも、長い歳月を経た記憶の色とも感じられ、乾いた砂漠の広がりに静かな荘厳さを与えています。背景の山塊は、風蝕を受けた層を思わせる穏やかな起伏によって大きく横たわり、土地そのものが歴史を宿しているかのような重みを湛えています。手前を進む駱駝の列は、黒い影のように簡潔に表されながらも、一定の律動を保って連なり、果てしない旅路と人の営みの確かさとを静かに印象づけます。
異国の景を描きながら、本作が見つめているのは単なる風景ではなく、東西を結んだ道の記憶と、その奥にある祈りにも似た精神の往還なのでしょう。壮大でありながら静謐、平山郁夫らしい歴史への敬意と深い叙情に満ちた一作です。

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