作品番号:0004974

平山郁夫 楼蘭遺跡を行く

作品画像

平山郁夫「楼蘭遺跡を行く」リトグラフ

作品の詳細

技法

リトグラフ

画寸
50.0 × 72.7 cm
額寸
74.6 × 95.6 cm
制作年
2001年
限定部数
120
サイン
本人サイン
在庫状況
売却済

作品の解説

平山郁夫が題材として好んで描いたシルクロード。 楼蘭(ろうらん)は、現在の新疆ウイグル自治区に属するタクラマカン砂漠の東端、ロプノール湖のほとりにかつて存在していた古代都市国家です。 ロプノール湖は「さまよえる湖」としても知られています。 列をなし悠々と砂漠を歩くラクダ、そしてその背に乗った人々の姿には、平和を願う作者の想いが込められています。

平山郁夫《楼蘭遺跡を行く》は、黄褐色に染まる広漠たる砂漠を進む隊商の姿を描き、シルクロードに刻まれた悠久の時間と旅の記憶とを、静かな叙情のうちに映し出した作品です。
画面上部には、風蝕を重ねた楼蘭の山容が大きく横たわり、その量感ある稜線が、乾いた大地の厳しさと歴史の深みとを静かに物語っています。手前をゆるやかに進む駱駝の列は、黒い影のような簡潔さを保ちながらも、一定の律動をもって連なり、長い旅路の果てしなさと人の歩みの確かさとを印象づけます。全体を包む金茶の光は、夕映えのようでもあり、遥かな昔日の記憶が大地そのものに沁み込んだようにも感じられます。
平山郁夫が生涯を通して見つめたシルクロードの世界は、単なる異国の風景ではなく、文明の往来と祈りの道としてここに結晶しているのでしょう。壮大でありながら静謐、歴史への敬意と深い詩情とをあわせ持つ、平山芸術らしい格調高い一作です。

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