水辺春暖
春の穏やかな陽射しの中、水辺に鳥々が遊んでいる。遠目に見ると水辺の青が際立って目を惹きつける。近くに寄れば、木々に止まった鳥たちが枝の合間に見えてくる。近くからと離れてからとで絵の楽しみ方が違う。そして大樹の枝のなんとも大胆な構図。青邨であればこそ、それら全てをまとめ込んでいる。原画所蔵:大松コレクション
技法 | セリグラフ (複製版画) |
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画寸 | 60.5 × 42.0 cm |
版数 | 28版31色 |
限定部数 | 150 |
承認 | 平山郁夫監修 |
在庫状況 | 売却済 |
前田青邨について
二度の大戦をまたぎつつ日本美術界を牽引してきた巨匠。玉堂の後を継ぎ、皇室で絵の指導をするなど、その存在の大きさが伺える。武者絵、花鳥など主題は多岐に渡り、作風も写実的なものからコミカライズされたものと幅広い。日本画の伝統に裏打ちされた確かな技術に加え、大胆な構図など流石だと唸らせる。己の画業だけでなく、多くの後進の育成にも非常に精力的だった。