森本草介
静謐な写実表現で対象を描き続けた、戦後日本洋画を代表する画家。
1937年(昭和12年) 〜 2015年(平成27年)
森本草介は、徹底した写実描写と抑制された色彩によって、人物の内面性や存在感を静かに浮かび上がらせる画家である。特に女性像においては、華美な演出を排し、端正な構図と澄んだ光の中で、精神性を湛えた佇まいを描き出した。その画面には緊張感と静寂が共存し、見る者を深い集中へと導く。流行や即時性から距離を置き、長年にわたり写実の可能性を探究した姿勢は、現代洋画における確かな到達点として高く評価されている。
森本草介のデータ
- 性別
- 男性
- 誕生日
- 1937年(昭和12年) 8月14日(土)
- 歿日
- 2015年(平成27年) 10月1日(木)
- パブリックコレクション
- ホキ美術館 HOKI MUSEUM
- 森本仁平
- 子
- 森本純
- メイン・テーマ
- 女性
- 写実
森本草介の略歴
- 1937年(昭和12年)
画家・森本仁平の長男として朝鮮全羅北道に生まれる。
- 1943年(昭和18年)
父の転任により家族とともに東京都足立区小台町に移り住む。
- 1944年(昭和19年)
疎開地指定地域となり再び朝鮮黄海道に移る。
- 1945年(昭和20年)
終戦後、捕虜となり連行されていた父が脱走を果たし、家族とともに海州府を脱出、京城に至り、釜山港より引き揚げ船にて日本に戻る。
- 1958年(昭和33年)
東京芸術大学絵画科油画専攻入学。
- 1961年(昭和36年)
在学中に安宅賞を受賞。
- 1962年(昭和37年)
大学を卒業すると専攻科に進んで翌年に修了、東京藝術大学の助手となった。
- 1963年(昭和38年)
国画会第37回展に「聚」を出品、初入選する。以降、毎年国画会に出品。
- 1966年(昭和41年)
国画賞を受賞。
- 1968年(昭和43年)
国画会第42回展に「響」を出品、サントリー賞を受賞。
- 1969年(昭和44年)
「十騎会」の結成に加わる。
- 1978年(昭和53年)
第1回現代の裸婦展に「青い耳飾り」を出品。
- 1979年(昭和54年)
女性画のモデルを発見、以後このモデルを使って裸婦、着衣婦人画を数多く制作
- 1986年(昭和61年)
第1回現代作家美術展に「昼さがり」を出品。
- 1993年(平成5年)
現代の視覚'93展に「白いソファーの裸婦」を出品。
- 1995年(平成7年)
森本草介画集(求龍堂)が刊行される。
- 2015年(平成27年)
10月1日(木)、心不全のため千葉県鎌ケ谷市の自宅で死去、78歳。