ロバート・インディアナ
ロバート・インディアナは、1928年アメリカ・インディアナ州生まれの画家・彫刻家・版画家で、文字と言葉を主題にアメリカ文化や個人の記憶を力強く視覚化した作家です。自らを「サインの画家」と称し、標識や広告のような明快な造形を用いながら、硬質な色面とタイポグラフィによる独自の表現を築きました。とりわけ《LOVE》は、ポップ・アートを象徴するイメージとして世界的に知られていますが、その作品世界には言葉の形態的な美しさと、アメリカという国への複雑なまなざしが一貫して息づいています。戦後アメリカ美術を代表する重要作家の一人です。
ロバート・インディアナのデータ
- 性別
- 男性
- 誕生日
- 1928年(昭和3年) 9月13日(木)
- 歿日
- 2018年(平成30年) 5月19日(土)
- メイン・テーマ
- 現代美術
ロバート・インディアナの略歴
- 1928年(昭和3年)
9月13日(木)、インディアナ州生まれ。
- 1945年(昭和20年)
シカゴ美術館附属美術大学やエジンバラ芸術大学・ロンドン大学に学ぶ。
- 1950年(昭和25年)
50年代末からのポップアート運動に関わった彼は、実存主義を交えたアプローチで広告サインなどの商業芸術を思わせる独特のドローイングを描いたが、やがて彼が「彫刻的ポエム」と呼ぶ立体作品群へと移っていった。
- 1953年(昭和28年)
シカゴ美術館附属美術大学を卒業し、その後はニューヨークで活動を始めました。
- 1954年(昭和29年)
ニューヨークのローワー・マンハッタンにある芸術家街へ転居。
- 1956年(昭和31年)
のちに重要な制作の場となるコエンティーズ・スリップ周辺で制作し、アメリカの標識や数字、言葉を取り入れた独自の表現へと向かっていきます。
- 1962年(昭和37年)
ニューヨークのステーブル・ギャラリーで初個展を開催し、同年の「ニュー・リアリスツ国際展」にも出品して注目を集めました。
- 1963年(昭和38年)
ニューヨーク近代美術館「Americans 1963」に参加し、アメリカ現代美術の新しい担い手として広く認識されます。
- 1964年(昭和39年)
「LOVE」の原型となる図像をクリスマスカードとして制作し、翌1965年にMoMAのクリスマスカードに採用されたことで、このイメージは一気に広く知られるようになります。
- 1966年(昭和41年)
ステーブル・ギャラリーで《LOVE》彫刻を発表し、以後《LOVE》はインディアナを象徴する代表作となりました。 またこの時期には数字を主題にした作品群や、オペラ《The Mother of Us All》の舞台美術・衣裳も手がけ、活動領域を広げています。
- 1970年(昭和45年)
最初の記念碑的な《LOVE》彫刻が実現し、そのイメージはアメリカ美術を代表する視覚記号として定着しました。
- 1973年(昭和48年)
《LOVE》がアメリカの切手デザインにも採用され、一般社会にも広く浸透します。 この頃からニューヨークを離れ、メイン州ヴィナルヘイヴンを拠点に制作を続け、数字、言葉、アメリカの記憶をめぐる主題を深めていきました。
- 1990年(平成2年)
1990年代以降は初期作品や彫刻作品の再評価が進み、各地で大規模展が開催されました。
- 2002年(平成14年)
インディアナ州立博物館に《The Indiana Obelisk》が設置され、2000年代には《LOVE Wall》や《AMOR》などの大型彫刻が各国で公開される
- 2008年(平成20年)
ミラノで大規模な個展が開催され、国際的な再評価がさらに進みました。
- 2013年(平成25年)
ホイットニー美術館で大回顧展「Robert Indiana: Beyond LOVE」が開催され、《LOVE》だけではない政治性、個人史、アメリカ性を含む作家像があらためて示されました。
- 2018年(平成30年)
バッファローで大規模な彫刻回顧展が開かれる
5月19日、メイン州ヴィナルヘイヴンの自宅で逝去