作品番号:0014222
マルク・シャガール Le Peintre au chapeau
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
リトグラフ
- 画寸
- 46.5 × 31.0 cm
- 額寸
- 78.3 × 60.7 cm
- 紙寸
- 64.8 × 48.0 cm
- レゾネ No.
- M.1010
- 制作年
- 1983年
- 用紙
- Arches
- 限定部数
- 50
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
マルク・シャガール《Le Peintre au chapeau》は、帽子をかぶった画家の姿を中心に、花束、魚、空を舞う人物、家並みや月の気配をひとつの画面に呼び込みながら、創造という営みそのものを詩情豊かに可視化した作品です。中央の画家は静かに腰かけ、片手に花を掲げ、膝元にはパレットを置いています。その姿は単なる制作中の人物像ではなく、現実の世界と夢想の世界とを結び合わせる媒介者としてあらわれています。周囲には、シャガールに特有のモティーフである魚や宙を漂う人影、家のような形象が散りばめられ、画家の内面に去来する記憶や愛情、幻想の断片が、そのまま画面に浮上しているかのようです。黒を基調とした線の軽やかな揺れのなかに、花の赤や緑、月の淡い光がほのかに差し込むことで、作品全体にやさしい抒情が宿っています。シャガールにとって画家とは、見えるものを写す存在ではなく、心の奥にある愛や故郷、夢を呼び寄せて新たな世界を生み出す者でした。本作にも、創造の歓びと孤独、そして日常を祝福へと変える想像力が、静かに、しかし豊かに息づいています。