シバヤマ 無料査定
投稿日時:2022-07-15 08:00:00

前回の記事では、絵画を売る方法と美術商の選び方について解説いたしました。
それでは、もし実際にお手持ちの絵画の買取査定を、私たち美術商に依頼した場合、どのようなポイントがチェックされているのでしょうか。
今回は査定金額に影響するポイントについてお伝えしていきます。

絵画の買取査定でチェックされるポイント

  1. 作品の状態
  2. 作家や作品の相場状況
  3. 鑑定書の有無

買取査定の際にチェックされ、査定金額に影響を与える大きなポイントとして、「作品の状態」・「作家や作品の相場」・「鑑定書の有無」の3点があげられます。
この3点のポイントについて、1つずつ詳しく見ていきましょう。

1.作品の状態

私たち美術商が買取査定でチェックするポイントとして、やはり作品の状態は重要です。
もし作品に、シミや変色、カビ、ヒビ割れなどが見受けられる場合には査定金額に影響することになってしまいます。
大切な作品を長くお楽しみいただくためにも、日頃から作品を飾る場所や保管方法を気にかけて管理していただくことをお勧めいたします。

2.作家や作品の相場状況

作品の査定金額は、その時の絵画市場(美術品専門オークションなど)の相場状況に、かなり大きく影響されています。
お客様から作品の買取査定のご依頼があった際、私たちはその作家の同様の作品や似たような絵柄の作品が、最近の絵画市場においてどれくらいの金額で取引されていたかを基準にして、適正な査定金額をお出しいたします。
この相場は、その時の需要と供給のバランスによって日々常に変化しています。
現在の相場状況に基づいて査定の金額をお出しいたしますので、以前は人気があった作家でも、現在お求めになる方が少ないような状況ですと、お買取りの金額はお安くなってしまうこともございます。
逆に、以前はそこまで有名でなかった作家でも、現在は知名度が上がり人気が出ているような状況ですと、お買取りの金額が上がることもございます。
また1つ補足しますと、お客様がお店などで作品をお買い求めになった際の金額と、作品をご売却なさる際の金額とでは、どうしても価格に開きが出てしまうことがほとんどであるということです。
これは絵画などの美術品に限ったものではなく、1度購入されたものを再度お売りになる際にはどのようなものにも言えることではありますが、お含みいただきますと幸いです。

3.鑑定書の有無

作家によっては、作品が本物かどうかを鑑定し、その価値を保証する鑑定機関が設立されていることがあります。
すでに亡くなられている物故の巨匠作家や、現存の作家であってもかなり著名な作家ですと鑑定機関が設立されていることが多いです。
売却なさる作品が鑑定機関が存在する作家の場合は、その鑑定機関が作品を本物と認めた証明である鑑定書が必要となってきます。
そのような作品は、すでに鑑定機関からの鑑定書が発行された状態で販売され、購入時には作品と一緒に鑑定書も付属してくることが多いです。
購入時に鑑定書が付いてきた作品をお持ちの際は、作品と共に鑑定書も大切に保管されることをお勧めいたします。
買取査定をご依頼される際に、作品と鑑定書が揃っていることで、その作品が本物であるという価値を証明することが出来ます。 もしも鑑定書が必要な作品で鑑定書をお持ちでない場合ですと、鑑定機関に1度作品をお預けし鑑定を行う必要がございますので、お時間が1~2か月ほどかかりますし、その際の費用が査定額に影響することがございます。
作品の鑑定書の有無につきましては、買取査定の際にこちらからもお尋ねさせていただきますので、作品に鑑定書が必要かどうかお分かりにならない場合でも、どうぞお気軽にご依頼ください。

まとめ

買取査定の際には大きくこれらのポイントに基づいて、査定の金額をお出ししています。
作品の状態を気にかけて管理していただき、鑑定書がある場合は紛失しないよう作品とご一緒に保管されることで、その作品の価値が損なわれることを避けることが出来ます。
また、少しでも高い金額で作品の売却をご希望の際は、複数の美術商に買取査定をご依頼されることをお勧めいたします。
おおよその基準となるポイントは同じですが、美術商ごとに査定金額が多少異なることもありますので、ぜひ複数社から査定のお見積りをなさってみてください。
この記事が買取査定をお考え中の皆様の一助となれば幸いでございます。

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