作品番号:0009866

中山忠彦 優しき相貌 3 やさしきすがた

作品画像

中山忠彦「優しき相貌 3」銅版画

作品の詳細

技法

銅版画

画寸
25.0 × 7.2 cm
額寸
56.2 × 45.2 cm
制作年
1981年
用紙
岩野市兵衛越前生漉奉書
限定部数
95
サイン
本人サイン
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

この《優しき相貌 3》は、中山忠彦らしい、静かな気品と抑制された美しさがよく表れた銅版画作品です。画面は縦長の構図でまとめられ、人物の姿態を簡潔に切り取ることで、華やかさよりも内面的な落ち着きや余韻が強く感じられます。 女性はわずかに視線を外し、こちらへ強い感情を投げかけるのではなく、穏やかな時間の中に静かに佇んでいます。そのため作品全体には、親密さよりもむしろ“凛とした距離感”が漂っています。中山忠彦の女性像に共通する、品位を重んじた人物表現がよく現れている一点といえるでしょう。 また、銅版画ならではの繊細な線描によって、髪や衣服の陰影、顔立ちの柔らかな起伏が丁寧に表現されています。油彩作品に見られる豊かな色彩とは異なり、本作では線と明暗による静謐な美しさが際立っています。余白を活かした簡潔な画面構成も、人物の存在感をより印象的に見せています。 「優しき相貌」シリーズは複数制作されており、中山忠彦が長年追求した“理想化された女性像”の重要な連作のひとつです。1980〜90年代には同シリーズの銅版画やリトグラフが数多く制作されていました。

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