作品番号:0009597
ジョルジュ・ルオー 曲芸師
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
エッチング
アクアチント
- 画寸
- 30.5 × 21.0 cm
- 額寸
- 61.6 × 52.1 cm
- レゾネ No.
- Chapon & Rouault.199
- 制作年
- 1930年
- 用紙
- BFK Rives
- 限定部数
- 270
- 版元
- Ambroise Vollard
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
ジョルジュ・ルオー《曲芸師》は、サーカスの一瞬の身振りを描きながら、その背後にある人間の孤独と緊張、そして静かな尊厳をにじませた作品です。画面中央に立つ曲芸師は、両腕を大きく掲げ、舞台の光を一身に受けるように見えます。しかしその姿には、喝采へ向かう高揚よりも、むしろ内へ張りつめた祈りにも似た気配が宿っています。簡潔にまとめられた身体の輪郭、深い陰影、抑えた色調は、人物を単なる見世物の演者ではなく、精神の重みを帯びた存在として浮かび上がらせています。ルオーはしばしば道化師や曲芸師に、人間の悲哀と聖性とを託しました。本作でも、舞台という世俗的な場面が、いつしか人生そのものを映す象徴的な空間へと変わっています。華やかさを抑えたその表現のうちに、深い哀感と崇高さが静かに息づく、ルオーらしい印象深い一作です。