作品番号:0000956
戸屋勝利 神籟-上杉謙信
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
日本画
- 画寸
- 10号
- 額寸
- 69.0 × 61.5 cm
- 備考
-
神籟(しんらい): 霊妙ですぐれた音やひびき。絶妙な音楽・歌・詩句などをたたえていうことば。
- 在庫状況
- 在庫あり
相場に合わせた適正価格で販売中!
価格のお問い合わせはこちら
作品の解説
戸屋勝利《神籟―上杉謙信》は、「軍神」と称された上杉謙信の精神性を、具象と象徴を融合させた表現で描き出した作品である。画面中央に浮かび上がる謙信の甲冑姿は、闇の中に溶け込むように半ば抽象化され、その存在は肉体よりも霊性を強く帯びている。左右に垂直に立ち上がる二条の炎は、天から降り注ぐ神の声=「神籟」を視覚化したものであり、謙信が毘沙門天の化身として戦に臨んだという信仰を象徴している。 重厚な黒地と赤橙の炎の対比は、静と動、生と死、理性と狂気といった相反する要素を内包し、戦国武将としての苛烈な生き様と、清廉な信仰心を併せ持つ謙信像を浮かび上がらせる。戸屋勝利は歴史人物を単なる肖像としてではなく、精神の象徴として描く作家であり、本作は武将の実像を超えた「信念の化身」としての上杉謙信を示す、緊張感と崇高さに満ちた一作といえる。