作品番号:0009191
李禹煥 都市の記憶より#2
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
銅版画
- 画寸
- 70.0 × 91.0 cm
- 制作年
- 1989年
- 限定部数
- 60
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
李禹煥《都市の記憶より #2》は、黒い筆触と飛沫のような点、淡く重なる下地によって、都市の痕跡や時間の層を抽象的に呼び起こす作品です。 画面中央の大きな黒い横の形は、建築の断片、壁面、あるいは都市の中に残る重い記憶の塊のようにも見え、周囲に散る点や擦れた筆致が、そこに流れた時間や出来事の気配を静かに漂わせています。 背景の淡い矩形的な重なりは、街区や構造物の記憶を思わせ、明確な風景描写を避けながらも、都市という場の蓄積を感じさせます。 李禹煥は1936年韓国生まれ。「もの派」を代表する作家として、ものと空間、存在と関係、余白と対話を問い続けてきました。 本作にも、描くことを自己表現ではなく、痕跡と場との出会いとして捉える李禹煥ならではの思索性が表れており、簡潔な造形のなかに深い時間性と静かな緊張が宿っています。