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アレックス・カッツの新着作品を
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アレックス・カッツ《Brisk Day》は、1990年制作の木版画であり、画寸91.5×73.8cm、本人サインを備えた作品です。京都の高中版画工房で刷られ、版元はGjon Inc. Kyotoとされ、本作が日本で制作された版画である点も興味深い要素となっています。 1950年代以降、簡潔な色面と明快な輪郭によって、現代の人物像や風景を鮮やかに描いてきたカッツは、抽象表現主義以後のアメリカ美術に独自の位置を築きました。映画や広告、日本の版画への関心を背景に培われたその洗練された画面感覚は、本作にもよくあらわれています。 《Brisk Day》は、同年に制作された連作《Brisk Day I–III》の一環としても知られ、木版、アクアチント、スクリーンプリントによる展開が確認されています。こうしたシリーズ性を踏まえると、本作にも一瞬の空気感や光の印象を、異なる版表現へと置き換えようとした作家の意識がうかがえます。 余分をそぎ落とした明晰な造形のなかに、題名が示す爽やかな一日の気配と、都会的で軽やかな抒情とが静かに息づく一点です。カッツ芸術に通底する簡潔さと洗練、そして現代的な感覚を端的に味わうことのできる魅力的な作品です。

