小さな職人
ガラス張り職人
『小さな職人たち』は藤田が晩年の1958年から翌年にかけて制作したタイル画の連作を原画とした21点の木版画が収められた挿画本で、1960年に出版されました。 「研ぎ屋」や「古着屋」といったパリを彩る様々な職業に就いた子どもたちが愛らしく描かれた今シリーズは、1963年に制作された挿画本『四十雀』と並んで藤田の挿画本の中でも最高傑作とされています。
技法 | 木版画 |
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画寸 | 19.0 × 19.0 cm |
制作年 | 1960年 |
在庫状況 | 売却済 |
藤田嗣治について
東京美術学校を卒業後、フランスに渡り、モディリアニらとともにエコール・ド・パリの代表的画家として活躍しました。とりわけ、裸婦に代表される「乳白色の肌」の優美な美しさは、多くの人々の心をとらえました。その後中南米を旅行して日本に帰国し、二科展で活躍するとともに、第二次世界大戦中は戦争画も描きます。大戦が終わるとフランスに戻り、やがて帰化して、再び日本の土を踏むことはありませんでした。