道
戦前に青森県種差海岸を訪れたときのスケッチを取り出して眺めているうちに、 縦長の画面の中央に道だけを描く構図に思いいたった画伯は、ふたたび種差におもむいて、綿密な写生を重ねました。 野をつらぬく一本の道。現実の風景では前方に立っている灯台も、ここでは省略されています。 これは画家の心象が託された、象徴の世界。これまで作者自身が辿ってきた道であり、同時に、ここから歩んでいこうとする道でもあるのです。
技法 | リトグラフ |
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画寸 | 61.0 × 46.5 cm |
額寸 | 87.6 × 72.0 cm |
制作年 | 1990年 |
版数 | 25版 |
限定部数 | 200 |
原画 | 1950年制作 東京国立近代美術館 |
取材先 | 青森県/種差海岸 |
在庫状況 | 在庫あり |
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東山魁夷について
国民的画家と称され、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。