作品番号:0003632
羽柴正和 春の宵
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作品の解説
日本画家・羽柴正和(はしば まさかず)は1949年福島県生まれ。東京藝術大学日本画科を卒業し、同大学で稗田一穂に師事した日本画家である。自然の気配や四季の情景を詩情豊かに描く作風で知られ、静かな色彩と余韻ある構図によって日本の風景や季節感を表現する作品を多く発表している。 本作「春の宵」は、夜の水面に映る月光と、枝垂れ桜の花を幻想的な構図で描いた日本画作品である。深い群青の画面に広がる細やかな粒子表現は、春の夜の澄んだ空気や月光のきらめきを感じさせる。水面に映る月の光は静かに揺らぎ、そこへ流れ落ちる桜の花が春の儚さと風情を象徴する。 満開の桜と月光という日本的な美意識を象徴するモチーフを、簡潔で洗練された構図で表現した本作は、羽柴正和の持つ詩的な感性がよく表れた作品である。静寂に包まれた春の夜の情景を、幻想的で美しい世界として描き出している。