作品番号:0003109

中島千波 高台寺の枝垂桜

作品画像

中島千波「高台寺の枝垂桜」シルクスクリーン

作品の詳細

技法

シルクスクリーン

画寸
58.5 × 80.3 cm
額寸
82.5 × 100.3 cm
制作年
1998年
限定部数
280
サイン
本人サイン
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

中島千波による本作《高台寺の枝垂桜》は、京都・高台寺を象徴する名桜の壮麗な姿を、作家ならではの精緻な描写と澄みきった色彩感覚によって描き出した、華やぎと気品に満ちた一作です。
中島は桜をはじめとする花木の生命感を格調高く表すことで知られますが、本作でも、無数の花が幾層にも垂れ重なる枝垂桜の量感が、圧倒的でありながら端正な秩序をもって表されています。
高台寺は、豊臣秀吉の正室・北政所ねねが秀吉の菩提を弔うために創建した寺院で、方丈前庭「波心庭」の枝垂桜は古くからこの寺を代表する春の景観として親しまれ、現在の木は四代目とされています。
その名桜を主題とする本作では、深い青空とあたたかな金地調の大地との対比が、花の白や淡紅をいっそう際立たせ、単なる写景にとどまらない、春そのものの祝祭感を画面いっぱいに広げています。
花の雲の奥にのぞく枝の骨格や、ひらひらと舞う花びらの気配には、満開の華やかさだけでなく、やがて散りゆく桜の儚さまでもが静かに織り込まれており、日本人が桜に託してきた美意識や無常観を自然に想わせます。
高台寺の枝垂桜がもつ歴史性と名所としての格、そして中島千波の洗練された花木表現とが美しく結びつくことで、本作は名木の姿を写した作品である以上に、京都の春の記憶そのものを象徴的に映し出す作品となっています。

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