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漆黒の画面に大きな白い星形を浮かべ、その中心に異形の「アマビエ様」を据えた、象徴性の際立つ作品です。 星の鋭い輪郭が周囲の黒と鮮明な対比をなし、中央の存在へ視線を導くとともに、暗闇の中に現れる光や守護の印を思わせる静かな緊張感を生み出しています。 アマビエ様は一本の角と大きく見開かれた眼、渦を描く豊かな髪、鱗を思わせる身体や特徴的な脚部を備え、黒い線の内側に赤、青、黄、緑などの色彩が細やかに重ねられています。 どこか愛嬌を感じさせる姿でありながら、その真正面からの眼差しには、人ならざる存在ならではの神秘と畏れが宿ります。 疫病退散の象徴として広く知られるアマビエを、小松美羽は単なる伝承上の妖怪ではなく、人々の願いや祈りを受け止める霊的な存在として捉えているかのようです。 小松美羽は、神獣や守護獣など目に見えない存在を描き、人と自然、現世と精神世界とのつながりを探求してきた現代美術家です。 本作では、星という普遍的な光の象徴とアマビエ様が重なり合い、不安の中にも希望を見出そうとする祈りが、鮮烈でありながらどこか親しみを湛えた造形として結実しています。