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深い群青から柔らかな金色へと移ろう空の下、静かな木立に朝の光が差し込む一瞬を描いた作品です。 画面右から中央へ伸びる樹々は、細く繊細な幹と枝によって端正なリズムをつくり、濃密な青の葉群から淡い光の中へと溶けるように描かれています。 遠景には霞に包まれた森が静かに横たわり、夜と朝の境界に立つような、澄んだ空気と深い静寂が画面全体を満たしています。 随所に散らされた微細な金の輝きは、木漏れ日や大気中の光の粒を思わせ、見る角度によって密やかな煌めきを生み出します。 狩俣公介は「自然の瞬間美」を主題に、岩絵具や金属泥、金属箔、墨など日本画ならではの素材を生かしながら、時刻や天候によって移ろう自然の表情を描き続け、日本美術院を中心に活動する日本画家です。 本作でも、風景を写実的に描写するだけでなく、光が生まれる直前の気配や湿度、静けさまでも画面にとどめています。 題名の「暁光」が示すように、闇の名残を抱いた青と新しい一日の光が穏やかに交わり、自然の中に訪れる静かな希望を感じさせる一作です。

