作品番号:0017395

草間彌生 帽子

作品画像

草間彌生「帽子」スクリーンプリント

作品の詳細

技法

スクリーンプリント

画寸
55.2 × 68.7 cm
額寸
80.5 × 92.5 cm
レゾネ No.
No,20
制作年
1982年
限定部数
50
備考

ED・サイン部にぼかし加工をしております

在庫状況
在庫あり
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作品の解説

草間彌生は、水玉と網目を象徴的な造形言語として用い、「無限」や「自己消滅」という壮大なテーマを一貫して探究してきた現代美術の巨匠です。1957年に渡米してニューヨーク前衛芸術の中心で活躍したのち、帰国後は絵画・彫刻・インスタレーションに加え、本格的な版画制作にも取り組みました。
本作《帽子》は、その初期版画シリーズを代表する1982年制作のスクリーンプリントであり、『草間彌生 全版画 1979–2011』にレゾネ No.20として収録される重要な作品です。限定50部で刊行され、草間版画史においても節目となる位置づけを持っています。
帽子という身近なモチーフは、草間作品にたびたび登場する象徴的な存在です。実用品でありながら、ここでは装飾や身体性を超え、無限へと広がる精神世界の器として描かれています。丸みを帯びた帽子全体を覆う水玉は、生命の細胞や星々の瞬きを思わせ、規則と揺らぎを併せ持つ反復が静かな律動を生み出します。さらに、つばに配されたレンガ状のパターンや背景の有機的な網目模様が異なるリズムを重ねることで、平面的な版画でありながら豊かな空間性が立ち上がっています。
鮮烈な赤と白だけで構成された画面は、色数を極限まで絞ることで、かえって形態と反復の力を際立たせています。1982年という草間が版画表現を本格的に展開し始めた時代の瑞々しいエネルギーと、後年へ連なる代表的モチーフの原点を感じさせる一枚です。版画ならではの明快な色面と緻密な構成が、草間彌生の尽きることのない創造力を鮮やかに物語っています。

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