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ジャン=ピエール・カシニョール「埠頭」リトグラフ

作品の詳細

技法

リトグラフ

画寸
33.3 × 49.0 cm
額寸
59.0 × 77.1 cm
制作年
1983年
限定部数
250
サイン
本人サイン
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

フランス・パリ生まれのジャン=ピエール・カシニョールは、優雅な女性像や海辺の情景を、柔らかな線と洗練された色彩で描き続けてきた画家です。17歳で初個展を開き、1959年にはサロン・ドートンヌの会員に推挙されるなど、早くから才能を認められました。1967年にはリトグラフの制作にも取り組み、その作品は日本でも高い人気を集めています。
本作「埠頭」は、そうしたカシニョールの魅力が、海辺という開放的な舞台のなかで伸びやかに表現された一作です。青く広がる海と空を背景に、二人の女性が静かに佇む姿には、華やかさと同時にどこか物憂げな時間の流れが感じられます。画面手前に描かれた紫や桃色の紫陽花は、単なる装飾としてではなく、海辺の光景に豊かな季節感を添え、人物と遠景との距離を穏やかにつないでいます。
カシニョールの作品では、帽子や衣装をまとった女性たちが、日常から少し離れた優雅な時間を過ごすように描かれることが度々あります。本作でも、人物の表情を細かく説明するのではなく、後ろ姿と佇まいによって、その場に流れる静かな気配を伝えています。海を眺めながら過ごす何気ないひとときが、カシニョールならではの洗練された色彩によって、どこか遠い記憶のような情景へと昇華されています。
明るく爽やかな色調でありながら、そこには淡い郷愁も漂い、眺めるほどに穏やかな余韻を残してくれる作品です。

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