作品番号:0017392
中島潔 ほたるこい
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
リトグラフ
- 画寸
- 40.7 × 61.0 cm
- 額寸
- 68.0 × 85.5 cm
- 版数
- 24版27度刷り
- 限定部数
- 300
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
夏の夜に子どもたちが蛍を追いかけた、遠い日の記憶を呼び起こすような作品です。月の浮かぶ夜空と、淡い光を散りばめた野辺――その中に架けられた素朴な木橋を舞台に、子どもたちが蛍の気配を楽しむひとときが描かれています。しかし本作の魅力は、単なる懐かしい情景の再現にとどまりません。静かな夜の中に無数の小さな光が瞬くことで、過ぎ去ってしまった時間や、幼い頃に感じた夏の夜の特別な空気までが、見る人の記憶にそっと重なってくるようです。 1943年、佐賀県に生まれた中島潔は、高校卒業後に上京し、働きながら独学で絵を学びました。その後、広告会社でアートディレクターとして活躍し、1971年にはパリの美術学校でも学んでいます。1982年にNHK「みんなのうた」のイメージ画を手がけたことをきっかけに広く知られるようになり、郷愁を誘う童画や故郷の風景を描く「風の画家」として親しまれてきました。 本作にも、そうした中島作品ならではの「心のふるさと」が息づいています。蛍の光を追う子どもたちの姿は、誰もが心の奥にしまっている幼い日の記憶を静かに照らし出すようです。夜の深い青と蛍の小さな輝きの対比も美しく、眺めるほどに懐かしさが深まっていく一作です。