作品番号:0017376

草間彌生 かぼちゃ PUMPKIN

作品画像

草間彌生「かぼちゃ」ブロンズ

作品の詳細

技法

ブロンズ

画寸
14.0 × 19.0 × 7.8 cm
制作年
1995年
限定部数
30
備考

額裏にギャラリーKURAのシール有

在庫状況
在庫あり
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作品の解説

草間彌生の代名詞ともいえる「かぼちゃ」は、半世紀以上にわたって繰り返し制作されてきた重要なモチーフです。幼少期、長野県松本市で種苗業を営む家に育った草間は、畑で目にしたかぼちゃの「どっしりとした安定感」と「愛嬌のある姿」に強く惹かれたと語っています。彼女にとってかぼちゃは、幼い頃の不安や孤独をやさしく受け止めてくれる存在であり、その親しみ深い記憶が、後年の創作の核となりました。
本作は、草間作品を象徴する水玉の代わりに、無数の穿孔が表面を覆うブロンズ作品です。規則的でありながら微妙に揺らぐ孔の反復は、彼女が生涯追い続けた「無限」や「反復」の思想を感じさせるとともに、重厚な金属素材に独特の軽やかさと生命感を与えています。ブロンズならではの深みのある褐色と緑青を帯びた表情は、時間の蓄積を思わせ、素朴なかぼちゃの姿を静かな存在感へと昇華しています。また、木製パネルに直接取り付けられた構成は、彫刻でありながらレリーフのような絵画性も備え、壁面に陰影を落とすことで作品空間に豊かな奥行きを生み出しています。
1957年に渡米した草間は、ニューヨークで前衛芸術の第一線を走り、絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなど幅広い分野で国際的な評価を確立しました。その後も世界各地の美術館で大規模な個展を開催し、日本を代表する現代美術家として高い人気を誇っています。数あるモチーフの中でも「かぼちゃ」は、草間自身の精神的な拠り所であり続ける特別な存在です。
本作は、その象徴的なモチーフをコンパクトなブロンズ作品として結実させた一点です。親しみやすい造形と洗練された造形美、そして反復表現に込められた草間彌生の芸術思想が凝縮されており、小品でありながら作家の世界観を存分に味わうことのできる魅力的な作品といえるでしょう。

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