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青いカーテンとほのかに光る壁紙に包まれた寝室で、若い女性がベッドの上に腰掛け、どこかへ視線を向けています。金色の巻き毛と紅を差した唇が、淡い色調の画面に柔らかなアクセントを添えています。左手には脱ぎ捨てられたガウンをかけた椅子が置かれ、彼女がまとう薄いシュミーズの生地からは、朝のけだるさが伝わってくるようです。 ルイ・イカールは1888年、フランス・トゥールーズに生まれました。1907年にパリへ出て絵画や版画を学び、第一次世界大戦中も従軍先でスケッチを続けたと伝えられています。 戦後は本格的に銅版画の制作に取り組み、ワトーやブーシェといった十八世紀の画家たちの影響を受けながら、1920年代から30年代にかけてアール・デコを代表する作家として名を馳せました。ファッション誌の挿絵も手がけた経歴を持ち、女性の柔らかな身体の線と衣装の質感を巧みに描き分ける手腕は、本作にも如実に表れています。 オーバル型の台紙に収められたことで、寝室の親密な空気がより引き立って見える一枚です。