作品番号:0017361

田渕俊夫 薄暮

作品画像

田渕俊夫「四季より『薄暮』」リトグラフ

作品の詳細

技法

リトグラフ

画寸
53.0 × 65.0 cm
額寸
77.0 × 90.5 cm
制作年
1995年
限定部数
85
サイン
本人サイン
在庫状況
在庫あり
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作品の解説

本作「薄暮」は、日本の四季の移ろいをテーマとした連作「四季」の一点として制作された作品です。
雪に包まれた山あいの集落を、淡い色調のうちに描き出しています。なだらかな山並みを背景に、杉木立に守られるようにして数軒の民家が身を寄せ合い、その窓には温かな灯りがともっています。手前に広がる雪田は、稜線とともに静かな奥行きを生み出し、画面全体を包む白と灰の階調が、雪明かりに満ちた夕暮れどきの空気を静かに伝えています。
降り積もる雪の重みや、あたりを包む静寂までもが伝わってくるような一枚で、賑わいの気配を排した簡潔な構成が、かえって山里の温もりを際立たせています。
田淵俊夫は1941年、愛知県に生まれた日本画家です。東京藝術大学で学び、同大学の教授として後進の育成にも尽力しました。日本美術院同人として長く活躍し、日本芸術院会員にも選出されています。
樹木や水面、山河といった自然のモチーフを一貫して描き続け、対象を丹念に観察しながらも、装飾性を排した線描と余白によって、季節や時間の移ろいを感じさせる独自の画境を築いてきました。四季折々の日本の風土を見つめ続けてきた作家ならではの感性が、本作にも静かに息づいています。

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