作品番号:0017360
田渕俊夫 飛鳥川秋色
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
リトグラフ
- 画寸
- 53.0 × 65.0 cm
- 額寸
- 77.0 × 90.5 cm
- 制作年
- 1994年
- 限定部数
- 85
- サイン
- 本人サイン
- 在庫状況
- 在庫あり
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作品の解説
本作「飛鳥川秋色」は、飛鳥川のほとりに立つ一本の木を主題に、秋の情趣を淡い色調のうちに描き出した作品です。 葉を落とし始めた枝には、小さな実が点々と散らばるように残り、細やかな筆致によって秋の深まりを静かに伝えています。木の根元には小石を積んだ流れが描かれ、周囲には草叢がやわらかく広がって、画面全体を包む淡い黄褐色の色調が、夕暮れどきのような温もりと郷愁を感じさせます。飛鳥という古都の風土に根ざした穏やかな自然の佇まいが、賑わいを排した簡潔な構成のうちに凝縮されている点に、本作の魅力があります。 田淵俊夫は1941年、愛知県に生まれた日本画家です。東京藝術大学で学び、同大学の教授として後進の育成にも尽力しました。日本美術院同人として長く活躍し、日本芸術院会員にも選出されています。 樹木や水面、山河といった自然のモチーフを一貫して描き続け、対象を丹念に観察しながらも、装飾性を排した線描と余白によって、季節や時間の移ろいを感じさせる独自の画境を築いてきました。飛鳥の地をたびたび取材してきた作家ならではの眼差しが、本作にも静かに息づいています。