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絹谷幸二の新着作品を
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「蒼天薔薇」は、瑠璃色に沈む背景から無数の薔薇が咲きこぼれる、絹谷幸二ならではの華やかな一枚です。 花瓶に添えられたイタリア語のワインラベルを思わせる文字が、若き日にヴェネツィアでアフレスコ古典画法を学んだ画家の記憶と重なり、静物画でありながら旅の空気を運んでくるようです。一輪一輪の花弁は輪郭を強く残しながらも色が縦横に重なり合い、赤、紫、黄、橙と、抑えのきかない色彩の奔流が画面いっぱいに渦を巻いています。 奈良に生まれ、東京藝術大学で油画を修めた絹谷は、1974年に最年少で安井賞を受け、以後、生の歓喜を色彩に託す独自の様式を築き上げました。3号という小さな画面の中に、花という生命の一瞬の盛りが、まるで音楽のように凝縮されています。深い青の静けさと、花々の熱情が拮抗する様子を、どうぞ間近でご覧ください。