作品番号:0017329
アンドレ・コタボ ピンクと赤の百合の花束
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作品の解説
アンドレ・コタボの手による本作は、透明感のあるブルーの花瓶に生けられた花束を主題とした一点です。 ピンク、黄、オレンジと鮮やかな花々が画面いっぱいに咲き誇り、その一輪一輪がナイフによって彫刻のように刻み込まれています。淡いアイボリーの背景との対比によって、花束の存在感が一層際立っているのが分かります。 コタボは1922年、フランス南東部のサン=マルスランに生まれ、リヨン美術学校で絵を学びました。14歳の頃、ローマの街角でゴッホの複製画をナイフで模写したことが、生涯にわたる独自の技法の原点になったと伝えられています。ジャン・フサロらとともにリヨン派新具象を形成し、20世紀フランス画壇を代表する具象画家の一人として世界的な評価を確立しました。パリ市立近代美術館をはじめ、国内外の美術館に作品が収蔵されています。 本作でも、コタボならではの厚塗りのマチエールが遺憾なく発揮されており、絵具そのものが花びらの重なりや生命力を物語っています。単なる装飾を超え、内から沸き上がるような色彩のエネルギーが画面全体に満ちており、見る者を圧倒する存在感を放っています。20号という程よいサイズ感もあり、リビングや玄関など、様々な空間に彩りと華やぎを添える一枚としてお勧めいたします。