作品番号:0017327
藤田嗣治 猫と自画像
作品画像
作品の詳細
- 技法
-
木版画
- 画寸
- 33.0 × 25.0 cm
- 額寸
- 56.0 × 43.8 cm
- 制作年
- 1925年
- 在庫状況
- 売却済
作品の解説
藤田嗣治の代名詞ともいえる丸眼鏡とおかっぱ頭の自画像に、愛猫を配した木版画作品です。画面いっぱいに描かれた藤田は、面相筆を持った右手を頬に添えるようにして構え、じっとこちらを見つめています。眼鏡の奥の瞳には静かな集中力が宿り、口元にたくわえた髭が知的な雰囲気を添えています。 そして肩の後ろからひょっこりと顔をのぞかせる猫は、驚いたような大きな瞳でこちらを見上げており、画家と見つめ合う視線の先に、もう一匹の観察者がいるかのような面白さを生み出しています。猫を愛したことで知られる藤田らしい、ユーモアと親密さを感じさせる構図です。 青灰色を基調とした背景は落ち着いた奥行きを持ち、藤田の着る青いシャツとも呼応しながら、画面全体を静謐な色調でまとめています。線描は細やかでありながら力強く、木版画ならではの質感が、絵筆を握る指先や猫の毛並みの表現に生きています。 エコール・ド・パリを代表する画家の人柄が伝わる、親しみやすい一点です。